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はじまりのはじまりのはじまり

作品とは手元から離れたが最後、作者の知らないところまで飛んでいきます。
そして時々、友達を連れて帰ってくる。
                                                                  

2003年
RING BELLSは一人のろう学校教師の手に渡ります。
                                             
たぶん、これがはじまり。
                                                       
                                                 
                                                
                                              
(以下、大宮ろう学校N先生より)

ことの始まりは一冊の本でした。
当時私は長年勤めた養護学校から、ろう学校に転勤したばかり。
初めてのろう教育、初めての手話・・・。
とにかく勉強しなければ、早く手話ができるようになって、子どもたちともっと話せるようにならなければ、と、
わらにもすがりたい思いの日々を過ごしていたのです。
だから手話の本も何冊も買って、乱読していました。
                                               
そしてある日、出張の帰りに寄った書店の片隅で見つけたのが
「RINGBELLS」 です。
それは今まで私が買いあさったたくさんの手話の本とは全く違いました。
表紙をめくり始めた時から次々出てくる美しくポップなイラスト。
すみからすみまで瑞々しいアイディアに満ちていて
手話が手の形だけでも、表情だけでもなく、
絵全体で表現されていて
ワクワク心躍らせながら読みました。
最後の作者の言葉の中に、きこえない両親に育てられたということ、
だから幼い頃の記憶は手話で語る両親の笑顔だということが書いてあって
ますます感銘を受けた私は
本に出ていたアドレスに思わず感想メールを送ったのです。
                                               
門さんはすぐにていねいなお返事を下さいました。
その中で森美術館のサインツアーへのお誘いを頂きました。
サインツアー!
良くわからないけれど、とにかく手話に関することは何でも吸収したい私だったので
手話と大好きなアートに触れられるなら行ってみようかな、と
六本木ヒルズに足を運んだのです。
                  
初めて会った門さんはおとなしくて優しそうな青年、と言う印象でした。
ツアーには聞こえる人と聞こえない人が半々くらい。
一緒に作品を見て回っているうちに
参加者同士の間にも自然と会話が生まれ、
とても和やかなツアーでした。
六本木ヒルズという時代の最先端を行っているような所で
こんな和やかな世界があるのか、とびっくりし
楽しかったのでそれからも何回か参加させていただきました。
                     
でもやがて門さんもサインツアーは卒業(?)
ちょっと寂しいなと思いながらも
いつか学校を見学に来たいというお話を頂き
楽しみにしていました。
そんな折り、学校である子が「RINGBELLS」のかわいいバンダナを
首に巻いていたのです。
「あ、RINGBELLSだ!」
と思わず叫んでしまった私。
そしてその子の担任でベテランのA先生に門さんのことを話したら
A先生がとても興味を持って下さったので
「RINGBELLS」と「世界がこんなに騒がしい日には」の2冊を
お貸ししました。
                                                    
そして門さんは約束通り
雨のしとしと降る土曜日
学校の文化祭を見に来て下さったのです。
その日は生徒たちの舞台発表や展示を見て
私のクラスの子達とお昼を食べてもらって
一日過ごしました。
そしていつか子どもたちと一緒に絵を描けたらいいなあ、
文化祭で絵を描けたら楽しいなあ、と語り合いました。
でもその時の私にとってはそれは夢物語のようで
まさか次の年に現実の話になるとは思いも寄らなかったのです・・・。


2005-09-22 23:06  nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 

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コメント 3

kawaguchi

私、やっぱり運命ってあると思うんですよね。先生も私も、ほかの皆さんも、運命によって出逢って、kadoさんの所に集まって来た。心が惹かれる・・・魂が呼んでいる・・・そんな気がします。
子供たちと、kadoさん・・・考えるだけで、ワクワク。楽しみです。
by kawaguchi (2005-09-23 07:38) 

ベテランではないA

改めて読ませてもらうと、ドラマがあったなあ・・・と思いますよね。ただひとつだけ訂正が可能であれば、「ベテランのA先生」は、ただの「A先生」にして下さい!
by ベテランではないA (2005-09-24 05:42) 

kado

kawaguchiさん、どうもありがとう

僕を見つけてくれてありがとう
misato&shinにも感謝です

繋いだり繋いでもらったり
見つけたり見つけてもらったり
良かったり悪かったりしてもすべて運命なんでしょうね


A先生、どうもありがとう
人が出会うってだけでドラマですね
今回のプロジェクトではいろんな人と出会うので
ほんと、嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。

ちなみに修正案は却下します(笑)。
by kado (2005-09-28 21:39) 

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